M's BASKET

なくなるジュニアオールスターと戦わない全国ミニがもたらすもの!


こんにちは。ついにGWも明け中学バスケも高校バスケも最後の夏に向けて予選大会が始まる。今年の静岡県予選は中高どちらも上位の順位獲得の激戦が予想され、ドキドキする選手たちはもちろん、ハラハラする父兄たちにとっても、忘れられない思い出の1ページを作り出す序章が幕を開ける。
中学では浜松開誠館中学が1歩と言わず、2歩3歩リードしている。何と言ってもインサイドのサイズ差は圧倒的で他を寄せ付けない。続いては静岡大付属中学、浜松東部中学と公立中学が続く。昨年全国ベスト8と時代を築いた浜松学院中学は4番手。以下、静岡学園中学をはじめ、まだまだ上位を脅かす中学が後をたたない。
一方高校はさらに激戦の様相だ。新人戦を制した藤枝明誠高校がリードするが、常勝軍団飛龍高校も手強い。静岡学園高校、開誠館高校と上位を狙う競合が続く。これらレポートは次回に取っておくことにして、本題に入るとしよう。
  

今、アンダーカテゴリーの行方が混沌としている。クラブチームの存在と中学・高校の部活動、そしてB.LEAGUEユースチームU15、U18。ミニバスにおいても、4校ルールに縛られた地域性重視とクラブチーム、そしてゆくゆくはこのカテゴリーにもB.LEAGUEユースチームU12というのが待ち構えているのであろう。選択肢が分散することはもちろんだが、どの道を通るとどんな将来が描けるのか。不安なご父兄は後を絶たない。

そんな中さらに輪を掛けて迷走しているのが、今回取り上げるひとつラスト・ジュニアオールスターだ。チームとしては全中には行けないけれど、県を代表する有望選手たちが全国レベルを知る意義のある大会。歴史を作った伝統ある大会がなくなってしまうのは寂しささえ感じる。代わる大会として2020年3月、U15の全国選手権大会(それ以降は年末に開催)が予定されているが、どのくらいの意味と価値を持つのかは不明だ。これまでの中学校としての部活全国大会だったものが、時流と変革の対応として「中学部活動+クラブチーム+B.LEAGUEユースチーム」全チームが一堂に地区予選から戦う大会となる。これまで重複を許していた地域も、この大会に変更することで完全に不可能になる。故に3種のカテゴリーを次の高校・U18を見越して進路を決めなければいけない。現状どのカテゴリーにどういったメリットがあって、自分がどうなりたいから、どこに進むのがベストなのか分からない。曖昧な中で進路を選ばなくてはいけないのは少し酷に感じる。

今、私の周りでささやかれていることは、U18カテゴリー以降の大学進学時の道筋への不安だ。これまで強豪高校に行き、強豪(有名)大学でバスケットができるメリットが少なからず描かれていた。しかしそれは大学の監督と高校の監督のコネクションであったり、そこ高校なら鍛えられた選手が育てられているという安心感があったはずだ。しかしクラブやB.LEAGUEユースチームは練習方法や課金(カスタマー)という考え方から、鍛え込まれるかどうか不明だと思う。もしもそう考えた場合、やはり強豪校の部活動からインターハイ・ウインターカップを経て頭角を現した選手が有利なのではないか。またB.LEAGUEユースチームに行かないとプロ選手になれないと定義づけた場合、進路は明確になる一方で途中で挫折してしまった子どもたちを一転、大学バスケに送り込むことが難しくはならないだろうか。実際に今年中学卒業を控えた息子を持つ私自身その渦中にいるのだが、子どもの進路について親として選べと言われると頭を悩ましてしまう。



次にその前段であるミニバス・U12カテゴリーにつなげてみよう。U12は更に大きな変革の岐路にある。3年前の全国ミニを最後に、“戦わない全国大会”が始まった。まさに私の息子の代からの変革になったわけだが、変革から2年経って周囲に変化が見られた。それが県大会を制し全国大会に行くための切符を掴む大会の棄権だ。
以前は「4校ルール」多く小学校が集まったチームは参加資格がないというものがその大半であった。このルールを重んじチームを構成するか、無視して強いチームを優先するかでミニバスのチームカラーと目標は大きく違っていた。お隣の愛知県では無視したクラブチームが多く活動し、エリア最強を決めるためのもっとも重んじられた大会は東海大会となっている状況だ。どのカテゴリーでも男女共にバスケの強豪県なのに、全国大会に参加しているのは毎年ベスト8レベル。結果、勝ち上がれてはいないが全国にお披露目されない素晴らしいチームや選手がゴロゴロしているという現状だ。もうひとつは父兄サイドの都合で「全国に引率できない」「寄付金が集められず資金がない」といったものもあった。そしてついに「戦わない、順位を決めないのであれば価値はない」という理由が棄権の理由になってしまった。

「価値」というワードは歴史を作ってきた全国ミニにとっては厳しいものになった。しかしその通りではないかと私は同感する。地区大会から勝ち抜き、更に勝つために厳しい練習に耐え抜いてやっと勝ち取った全国大会の切符。それなのにその先で行われているのが交換大会では、監督や父兄はもちろん、棄権を言い渡された選手たちも「まぁ、いいか」という気持ちになるのも分かる。今更何をどうしたらそういう判断になったのかを問うても仕方がないが、全国ミニ出場という価値を下げてしまったことは紛れも無い事実だ。

そしてついに今年の大会から「日本ミニバスケットボール連盟」の名前が消えていたようだ。要は主催の変更で日本ミニバスケットボール連盟だったそれ以前の大会から、JBA主導で大会運営されていたということだ。つまりU15、U18へと続く最初のカテゴリーU12としてJBAが統一し始めているということだ。これは小さいようでとてつもなく大きな変化ではないだろうか。このような状況を見ると、まだまだこのカテゴリーの混迷は続いていきそうだ。

変革期に色々な意見が出るのは当然だし、見えない未来に不安を抱くことも多い。早く統合や全国大会の位置付けを明確にし、選手や父兄の不安をなくすようJBAは努力を続けてほしい。

次回予告は#21 激戦静岡中学県大会の下克上!! 私学vs公立!!に一石を投じよう。

私&子供達のプロフィールは下記に掲載!

子供のバスケに向き合う…父の一石スタート

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