M's BASKET

グローバル化する日本バスケの行く先


こんにちは!ウインターカップ静岡県予選の決勝が終了。勝敗は飛龍高校が連覇を伸ばし下馬評通りの結果になった。しかし準決勝から漫画のような大逆転劇を演じた浜松開誠館高校は決勝戦でもインパクトを残し素晴らしいチームだったと思う。優勝した飛龍高校の選手を称えると共に、全中出場を果たした中核選手が揃って挑んだ開誠館高校メンバーにも大きな拍手を送りたい。
さて今回はその前座で行われた男子U16のセレクションを兼ねたゲームに出場した選手たちの進路で耳にした、驚きの噂話を書いてみようと思う。

ミニバスや県内大会で活躍した選手たちが多く顔を揃えた高校1年生早生まれと中学3、2年生で構成されたU16カテゴリーの静岡県代表候補は約40名。この中から新しく始まる全国大会への参加メンバーが絞られていくとのこと。私の息子の同学年である中学2年生も数人選ばれ、上の学年に混ざって出ていると聞くと羨ましいし、励んでもらうたいと思う次第だ。
 そんな場所でこの時期だからこそ、噂が囁かれていたのが有望選手たちの進路。私立は誰がそのまま上がるのかという話題。その他、県内の強豪から呼ばれ進学する選手や、県外の強豪に進学するために家を離れて下宿したり寮生活を送る選手まで様々で聞くだけでみんなの未来はとても華やかだった。そんな中、ある選手は高校から海外でプレイすると聞いて驚いた私。その場では、ただただグローバルだなぁと感心してしまった。
中学生からナショナルチームに選ばれ、アメリカに挑戦している田中力選手は有名な話だが、それでも海外に挑戦する中学生の決断はまだまだ珍しい話だ。しかし渡邊雄太選手、八村塁選手らが、田臥勇太選手以来、遠のいていたNBAの舞台に名前を出し始めた今こそ、大学はもちろん、高校や中学からバスケ留学を経験する子供たちが増えて来るのだろうと予想できる。

この噂は又聞き故に、全て正しい情報ではないと前置きした上で、彼が選んだ留学先、その決断までの道のりを聞いた範囲で書いてみたい。そしてこれから自分の子供を留学させたいと考える親には、グローバル化する日本バスケの未来の参考になればと思う。

古くバスケ留学先として名前が挙がっていたのはアメリカだけだった。しかし今ではカナダやオーストラリアも増えてきているという。昨今ではヨーロッパ・スペインのバスケットも評価を上げ、留学検討国の一つに台頭しているらしい。ここに連ねた国々はアメリカに匹敵するくらいのバスケ大国であり、代表やプロバスケットのレベルも高くユース教育レベルも非常に高いと聞いた。どうやら世界はアメリカ一強を許さないほど各カテゴリーで進化を遂げているようだ。
 今回耳にしたオーストラリアに行く選手は、高いレベルのバスケに挑戦するのは当然ながら、英語の勉強も高いプライオリティの一つに掲げていると聞く。その上、高校から親なしでホームステイするということで、治安の良いオーストラリアを選んだらしい。その中でも有名都市ではないこともあって日本人の少ないパースを選んだということだ。私自身よく知らない都市だったので少し調べてみると”世界一美しい街”とも言われるほど自然を取り込んだ綺麗な街だとわかった。ことバスケに注目すればプロバスケチーム「ワイルドキャッツ」を持ち、バスケットボールは盛んな街でもあるようだ。
ご存知の通り、オーストラリアバスケは世界ランキングが高く、日本バスケより遥かにレベルも高い。ベン・シモンズ選手ら有名なNBA選手を多く輩出し、世界の中心に近い国に成長している。そんな強豪オーストラリアだが、去る6月には日本代表が番狂わせを起こし金星を得たことは記憶に新しい。加えて現在では日本のエース・比江島慎選手がオーストラリア・プロバスケリーグの「ブリスベン・ブレッツ」に所属していることもあり、よく耳にする国名になった。しかしその比江島選手ですら未だ多くのプレイングタイムを与えられていないほど、オーストラリアのプロバスケは高いレベルだということがわかる。この2つの話題もあり少し身近に感じるのではなかろうか。
留学する彼はそのオーストラリアの高校バスケと共に、ユースカテゴリーではプロバスケチームの下部組織に位置する「WABL」U17に参戦するということらしい。同じ世代の子を持つ親としては、昔からよく見てきた選手だけにぜひ成功を収めてほしいと願っている。静岡のミニバス・中学バスケで県を制し、全国で活躍した小柄なポイントガードが強豪オーストラリアでどのくらい活躍できるかは、今後静岡県のみならず全国で高い志を持つ選手たちにとって、きっと身近な夢となり礎となるだろう。また同じくバスケに励む子供を持つ親としては、魅力あるバスケ留学に「安全」というキーワードが加わるのであれば、オーストラリア・パースはその候補に加える価値が急上昇するに違いない。

日本のバスケットが世界に挑むのは2020を機にこれからのこと。もちろんアメリカのスキルトレーニングを取り入れていくことはとても大切だが、ヨーロッパやオーストラリアの戦術やチームを重んじるIQバスケも比率が上がっていくであろう。そんなIQバスケの経験者がカラダで感じ、頭を使った体験を活かし、知恵を絞って日本人にフィットさせることが出来れば日本バスケの未来は明るいのではないか。グローバル化する日本バスケとはハーフの子たちの能力に頼るに留まらず、IQ高く、動きを考えることが出来ることも必要な能力になるのではなかろうか。それらを追求すれば、身長が低くとも、高く飛べなくても、第一線で戦うことを許される存在になるだろう。そしてその上、英語を使って外国人選手とコミュニケーションが取れれば、得点のほとんどを助っ人外国人に委ねる今のB.LEAGUE界では貴重な戦力となることは間違いない。色が違う人種と対峙してもビビらないメンタル。格上のカラダに接触してもブレない体幹。そして様々なカルチャーや言葉の壁を乗り越える…どれを取っても将来必要な日本バスケのチカラは、今回噂を聞いて調べ、考えた上では海外経験でしか得られないのかもしれない。上記に名を挙げた全ての日本人選手たちも、必ず海外での経験を持っている。メジャーな野球やサッカー然り、テニスでも戦いのメンタリティーの一つは英語なのかもしれないと結びつけて考えてしまうほどだ。

身近な静岡で聞いた話だが、全国ではもっと多くの同様な話があるのかもしれない。翔け、日本バスケの輝かしい未来ために!とエールを送って、私が驚いた噂話を締めたいと思う。

次回予告は#17 またか?メディアを賑わす暴力・暴言コーチ vs モンスターペアレンツ、について一石を投じます。お楽しみに!

私&子供達のプロフィールは下記に掲載!

子供のバスケに向き合う…父の一石スタート

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