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全中沖縄大会迫る!中学バスケ(ミニバス)のゾーン禁止の現状


こんにちは!前回番外編として書いた高校バスケのインターハイのお話しはなんと300VIEWを突破!続く今回はまたタイムリーな前置き。そう、中学バスケ中体連の地区ブロック大会が終了し、沖縄全国出場が決定した話題から。我ら静岡県勢は東海ブロック大会、開誠館中等部が惜しくも敗退するも浜松学院中等部が見事な優勝を果たした。選手、保護者の皆さんおめでとう。本大会でもぜひ上位進出、優勝を目指してほしい。また東海を代表して全国を戦う残りの2校は共に三重県代表、港中と常磐中。こちらも代表として頑張ってほしいとココロから思う。そうなると気になるのは優勝の行く手を阻む強豪たち。各地で全国出場を決めた有名中学を少しだけチェックしておこう。
まず優勝の最有力といわれるのは九州ブロック優勝の西福岡中。ブロック決勝は県大会に続く福岡対決であったが78ー30とそのチカラは圧倒的だ。そして北信越の雄、鳥屋野中。こっちもブロック決勝は新潟対決、67ー18ともはや1回戦なのかと目を疑ってしまう圧勝。この2チームは先の岐阜カップでも熾烈な戦いを展開している。また異質な光を発してるのは、近畿ブロック優勝の西宮高須中のアメイジングな高さ。186cmながら3Pからインサイドまで抜群の得点能力を誇るエースとコンゴから来た205cmの留学生は脅威だ。さらに激戦の関東ブロックでは前回大会優勝の常勝・実践学園中等部を倒したアレセイア湘南中が目を引く。強豪ひしめく全国大会だが、ぜひとも東海ブロックの代表3校は、臆せずたくましい戦いを見せてほしい。

さてその東海ブロック大会でも話題になったようなのだが、今回は中学バスケ(ミニバス)で始まって3年目に突入したゾーン禁止の現状について語ろう。始まりはJAPAN 2024TASKFORCEによるアンダーカテゴリーのスキルアップと言うことなのだが、実際のところはどうなんだろうか。

まずはじめに(ご存知の方は多いと思うが)このルールを簡単に説明しよう。一言で言えばエリアを守ることを禁止し、人を守るという考え方に徹することだ。1人に対して1人。曖昧な場所で待ち伏せるとコミッショナーというTO席の横あたりで黄色と赤の旗を持っている人に注意をされる。もしも規則違反があった場合にはコミッショナーが審判に合図。時間を止め、両チームのコーチをTO席に呼んでコミッショナーからどうしてダメなのかを説明し、レフリーが警告を与えるというもの。1回目は警告だけで済むが、2回目以降はコーチへのテクニカルファウルとなり、相手チームに2本のフリースローが与えられ、さらに相手ボールでゲーム再開となる厳しい罰を与えられる。

このルール、最初に導入された時は驚き、戸惑いのジャッジが連発していたように記憶するが、今は比較的定着しているのかもしれない。一方では逆手にとった戦術も多くアイソレーションを容易につくり出すことができる上、ダブルチームがしにくいことからも、技術や能力の違いが大きいミニバスでは、いわゆるエース的な点取りやを要するチームに有利にはたらくと考えられる。実際にミニバスの世界ではゾーンやゾーンプレスを巧みに使って勝ち抜いていたチームがパタッと勝てなくなったことも耳にする。勝つことで喜びを得ていたチームバスケ派の強豪チームは、未だに方向転換に苦しんでいるのかもしれない。

また一方中学バスケでは飛び抜けたアイソレーションでルールの逆利用をしようという姿はないものの、ルール自体が曖昧になっているという噂を耳にする。それはコミッショナーの育成不足なのか、判断基準の曖昧さなのか、静岡県だけのものなのか。実際に今回の東海ブロック大会でも、曖昧な位置にビッグマンを立たせエリアを守らせていた疑いがあるチームがあったとされている。あくまで観覧者の私見なので、実際にコミッショナーが発動したということはないのかもしれない。私はその場に居なかったので詳細は不明。しかしそんな意見がネットをにぎわせていたのは確かだ。それが理由で敗退したチームがあるのであれば可哀想でならないが、実際は後の祭りだ。今後のミニバス、そして中学バスケ、特に直近の全国大会において正々堂々と悔いなく戦えるように、立派なコミッショナーを置いた上で彼らの判断基準のブレ幅を狭くしてほしいと強く願う。

しかし本ルールの施行においては一定の評価はしたい。バスケットボールに限らず、スポーツ全般に言えることだが基本がとても大切だ。ステップ、ミート&キャッチ、ドリブルといった基本に加え、ディフェンスの基本もすごく大切である。高校以降のバスケット戦術の中で色々なカタチのゾーンやプレスディフェンスを試すことになる時、やはりマンツーマンディフェンスが理解出来ていない、スキル不足で実行出来ないなどの弊害がある場合、それら戦術に乗っ取ったディフェンス体系はチカラを発揮しないだろう。ゆえにとにかくマンツーマンディフェンスの練習は何より大切である。

特に今年のインターハイのディフェンスを見ていても、ゾーンを機能させて勝利しているチームはかなり多かったと感じる。大学はチェック不足で意見出来ないが、国際大会をはじめ、B.LEAGUEやNBAでも近年ゾーンディフェンスを使うチームが増えていることは間違いない。そんなゾーンを肯定した上でU15以下のゾーン禁止ルールだが、私の意見は「経過観察」だ。もう少しやってみないと、やった子どもたちが進学していってどうなっているのかを見ないと「正しい」「間違っている」は言えない。だから今の私の意見であっても時期尚早なのだ。

最後に。バスケットボールはまずディフェンスから、と考える監督・コーチが多い日本だからこそ、守れないオフェンスマシーンは出場すら難しくなるのが現実だ。そんな能力の高い子たちが進学していく先々でもしっかりとしたマンツーマンディフェンスをマスターした上で、出場機会に恵まれるようになるためにも、おもしろくないディフェンス、苦しいディフェンス練習を楽しめるようになることを祈るばかりだ。繰り返すがフットワークやディフェンスの基礎は、高校、大学、社会人とバスケ人生を楽しむ上で何より重要だと思う。

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