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怒涛の8連勝で開けた未来 祝!ワールドカップ出場!!


ついに日本バスケの素晴らしい未来が拓いた。日本で開催された2006年以来となる13年ぶり5回目、自力での出場は21年ぶりとなる男子バスケットボール日本代表のワールドカップ出場だ。思い起こせば4連敗という荒波に飲み込まれるも、残念なことになんの驚きもなく「やっぱダメか」と通常の落胆に包まれ話題にもならなかったのはつい先日のことだ。それがなんと数ヶ月後に生ライブ中継を地上波で放送するという注目を集めた。この注目度の高さはB.LEAGUE開幕を仕掛けた時以来だろう。本当にこの時期、このタイミングでの出場という話題を世間一般に提供できたことは日本のバスケには素晴らしく明るかった。ヘッドコーチにアルゼンチンの名将フリオ・ ラマスを迎えた今回のフル代表5試合目以降、何が大きく変わったのだろうか。

ひとつには世界を知る選手の台頭だろう。何と言っても大きいのはニック・ファジーカス選手(川崎)の帰化。世界最高峰のNBAを知り、加えて日本バスケを長く牽引し続ける絶対的なエースでありスコアラーのファジーカス選手が日本人としてコートに立つことが出来た。どの試合を見ても高確率、そして勝負強いシュートが何度も日本に流れを呼ぶ起爆剤になったことは言うまでもない。
加えて日本人では現在、NBAの中でハイパフォーマンスを続けている渡邊雄太選手(バンクーバー・グリズリーズ)とNCAA・カレッジバスケの中でひときわ輝き、来シーズンのNBAドラフト最上位ピックアップが予想されている八村塁選手(ゴンザガ大)の存在。時代のスーパースターの登場、それも二人同時は世界と戦える大きな戦力を得たということだ。更に高校からアメリカを知るプレイヤー富樫勇樹選手(千葉)、オーストラリアに挑戦した比江島慎選手(栃木)の経験も代表に与えるものは大きいはずだ。彼ら中心メンバーがチームにもたらしたワールドレベルのパッションは、日本でプレイするトップ選手たちのレベルアップに一役買ったのは間違いない。

この話は日本のバスケット界が手本としている、Jリーグとサッカー日本代表に共通する。世界を切り開いた田臥勇太選手(栃木)はサッカーで例えれば三浦知良選手。富樫選手、渡邊選手、八村選手らはサッカーで例えれば、中田英寿選手、本田圭佑選手、長友佑都選手ら数えられないほど世界で活躍した選手と言えよう。そして彼らの経験が日本代表に影響を及ぼし切磋琢磨した結果が、今の日本サッカーを作ったと言っても過言ではない。そしてあの時代、海外組vs国内組という構図がメディアを賑わせ、代表に選ばれるには海外で活躍することが条件だったような時もあったが、今はそんな言葉すら消えてしまっている。日本のバスケ界にも海外組という言葉が出るくらいに、世界で活躍する選手が登場することを願うばかりだ。

もうひとつは「自信」だと考える。僅差で落とした経験は不安を大きくする。一方で例えマグレであっても強豪・オーストラリアやイランに勝利した経験はとてつもなく大きい。いわゆる「勝ち癖」というやつだ。「勝ち癖」はシューティングパーセンテージを向上させ、ターンオーバーを減らすのに役に立っているはずだ。ミニバスでも中学・高校・大学はもちろん、日本のプロバスケB.LEAGUEにも当てはまることだろう。「もうこれからのアジアではそこそこ負けないぞ!」という気構えが今回の「勝ち癖」によって生まれているだろう。

次は世界への挑戦、ワールドカップ本戦での更に高いレベルの国々との戦いを肌で感じ活かしていくことが重要だ。サッカーでもバスケでも大きく話題に上がるのは「フィジカル」。この点は国内では鍛えられない唯一のポイントなのかもしれない。それはサッカーの現役選手たちのコメントを聞いても未だに出て来るワードなだけに、バスケット界ではまだスタートしたばかりの未知なる感覚なのではなかろうか。もっと言えば未だ一度も体験のない未知。ここは渡邊選手・八村選手が数年後にNBAで常時出場出来るようになった時に初めて本当の言葉になって出て来るはずだ。彼らであっても今語る「フィジカル」はまだまだ負け組の希望的コメントでしかない。

何はともあれ、今回のワールドカップ出場に続き、2020東京オリンピックでの自国開催枠の承認を経て世界に挑むチャンスが生まれそうなことは、日本のバスケ界に光が差しているという現在進行形であろう。続いて近く実現する八村選手のドラフトの話題、渡邊選手の本契約、その他の選手の海外挑戦などを経て、更に進化する未来はもう手の届くところに来ている。それらを作り出した今回の日本代表メンバー、そして関係者の皆様には本当に敬意を評したいと思う。

次回予告は#19 変わるミニバスルールと激変する育成カテゴリーに一石を投じよう。

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