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2017 全中終了!波乱の予選&決勝トーナメントと留学生起用の現実

こんにちは!夏のバスケイベント『インターハイ』に続いて『全中』が終わり、過ぎ去る夏の装いを感じている。今回の全中沖縄大会を『番外編Part.2』として少しだけ振り返ってみよう。

大会前に名前を挙げていた、西福岡中、新潟・鳥屋野中、西宮・高須中、湘南・アレセイア中、東京・実践学園中、そして静岡・浜松学院中。今大会は彼ら強豪たちが予選から大激突する波乱の大会となった。予選で特に注目されたのは関東の覇者とコンゴ人留学生を要する近畿の雄。このゲームは予想を反しアレセイア中が高須中のコンゴ人留学生205cmの高さを止められず、大きく点差をつけられてしまった。実力がというよりは今まで感じたことのない高さに面食らってしまったように見えた。《アレセイア中vs高須中 BOXスコア》

そして注目の2つ目は、静岡の伝統校でもある浜松学院中と優勝候補の有力校として名を連ねる鳥屋野中との激突だ。ゲーム展開は序盤、シュートに苦しむ鳥屋野中に対し浜松学院中は持ち前の個人技で着実に得点を重ね、前半大きなリードを持って折り返した。しかし徐々に本来の力を取り戻した鳥屋野中はチーム全員でボールと人を動かし浜松学院中を揺さぶり、着実な得点を重ねた鳥屋野中。結果、個人技を中心とした浜松学院中が優勝候補と称されるチームのゲーム運び、辛抱強さ、そして走り負けと総合力で惜敗。《浜松学院中vs鳥屋野中 BOXスコア》そして浜松学院中のリーグ2位通過は、後に決勝トーナメントの波乱を巻き起こすこととなる。その他、東海地区代表で勝ち上がった伊勢・港中と常盤中だったが、港中は全国の舞台でも中心選手の能力は引けを取らず活躍するも総合力で一歩及ばず。《伊勢・港中vsコザ中 BOXスコア》常盤中に至っては先に書いた高須中、アレセイア中という死のブロックに投げ込まれたカタチとなったが、全員バスケと個人の質の高さで強豪2チームに善戦し、思い出を作ることができただろう。《高須中vs常盤中 BOXスコア》結果、死の予選を2位通過していった浜松学院中、アレセイア中、そして前回チャンピオンの東京・実践学園中らこの3校が初戦をどのブロックの1位通過と対戦するのか、トーナメント表に注目が集まることになった。予選の結果はこちら《男子/女子 予選リーグ結果》

そしてトーナメント表が発表された時、目を疑ったファンや父兄、そして監督並びに選手たちの顔が思い浮かぶ。こんなに波乱な全中は稀ではないか。予選の組み合わせが起こした勝負のアヤは初戦から表情を見せた。2位通過したチーム目線で対戦を紹介すると、アレセイア中はなんと優勝候補の大本命、西福岡中。連覇を狙う実践学園中は浜松学院中を破った強豪・鳥屋野中。そして東海代表・浜松学院中はアレセイア中に快勝した高須中と初戦から話題の205cmが立ちはだかることとなったのだ。下馬評ではベスト8は固く、ベスト4にも名を連ねるのではないかという各校の初戦対決はどれも激しいものとなった。逆に1位通過したのに利がないと嘆いたのは各対戦校だったのかもしれない。

浜松学院中を振り返ると、高須中・留学生に対しダブルチームなど特に変わった戦い方を見せることなく真っ向勝負。この日はシュートタッチも良く序盤リードを持って有利にゲームを進めていった。しかし長身留学生にマッチアップするセンターがファウルの笛をもらうことは仕方がなく、微妙な笛も重なり早々に個人ファウルが積み上がった。しかしそれは逆もあり205cmも前半で3つのファウルを犯すこととなった。前半を終わって同点、勝負は残りの8×2、16分に集中された。勝負の世界にタラレバはないが強いてここで出すのであれば、もしも3Q早々に4つ目のファウルをもらうことが出来たのならば、そして早々にファウルアウトを誘っていたのならば、浜松学院中はこの金星を手にしていたに違いない。それは後に準決勝で戦うこととなる西福岡中が高須中を突き放すことになった結果からも実感できる戦い方だった。しかし浜松学院中は後半、長身留学生からファウルを1つも誘えず、奪えず、高須中の優位な展開を呼び込んでしまった。結果は惜敗、バスケットボールとうまく付き合うことができなかった浜松学院中の反省点ではなかろうか。


《浜松学院中vs高須中 BOXスコア》

その先のトーナメント勝ち上がりは、高須中、西福岡中、鳥屋野中が順当勝ち、そして大応援団を要しオキナワンドリームを実現した地元のコザ中がベスト4に名乗りを上げた。結果はみなさんご存知の通りで、西福岡中が高須中の205cmを攻略し快勝。鳥屋野中もゴザ中を寄せ付けず有利な展開で自分たちらしいバスケを見せつけたが、続く決勝では総合力に勝る西福岡中が能力の高さを見せ圧倒し、見事に優勝を勝ち取ったのだった。《西福岡中vs鳥屋野中 BOXスコア》


《決勝トーナメント結果》

今年の全中を振り返ると組み合わせのアヤはさておき、やはり留学生の存在が目を引いた大会ではなかっただろうか。この出来事が来年以降の中学バスケにどんな未来を生み出すのかと心配もある。高校バスケでは強豪チームの中心には長身留学生が欠かせなくなってきている。仕方がないと割り切って戦っている感が否めないこの状況が、義務教育課程である中学にも押し寄せたのだ。どこが最初にやるのかと気になっていた大会常連校の監督たちも「ついに来たか!」と腹をくくることになったと思う。これが日本バスケ界を支えるU15世代にどのような影響を及ぼすか。ブロックショットをかわすことを早くから覚えることでレベルが上がるという考えもあれば、最初から諦める層が増え将来に向けマイナスだという人もいる。私の考え方は前者なのだが、中学バスケくらい日本人でやろうよ!という島国根性も分からない訳でもない。どんな結末になっていくのか、どんな規制がかかるのかなど、今後もこの出来事から目が離せない。

資料引用:第47回全国中学校バスケットボール大会 公式サイト
http://basketball.ygf.jp

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